異界戦記カオスフレア ショートリプレイ
「聖戦士、降臨」
クライマックス・フェイズ 巨大な機械の龍は周囲の機械化を進め、4人のフレアをも吸収しようと襲い掛かる! その一撃を4人は避ける。 GM/メディウス : 「機械化…創造主の望み…フレアを…」 アリシア : 「はっ。このような玩具でわらわを倒せると思っているのか? わらわを倒したくばこの十倍は持って来いというのだ。」 ラルス : 「流石は魔王様!(煙草を投げ捨てる)」 レトロアポロ : 「…強がりはそれくらいにしておきたまえ。」 草薙 : 「(ぼそっ)…お調子者。」 アリシア : 「歴代の魔王というのはそういうものだ、少年よ。」 そう言ったアリシアの手から魔力の奔流が吹き出す。 アリシア : 《古きもの》《過ぎ去りし未来》で攻撃…(コロコロ)17。 GM : (コロコロ)…16。当たった。 アリシア : ここで《七大使徒の護符》使用(コロコロ)…51点の《社会》ダメージ。 アリシアの手から放たれた魔力が、何十本もの魔剣となってメディウスに突き刺さる。 しかし、その凄まじい攻撃ですらメディウスにとってはかすり傷のようなものであった。 GM : 範・囲・攻・撃!(コロコロ)…えーっと、32。 ラルス : 《大いなる力》でAを使用して達成値-20!これで達成値は12だ。 ラルスの手から放たれたフレアが、メディウスの攻撃を遅くする。再びこの攻撃を4人は回避。 レトロアポロ : うりゃー(コロコロ)…って微妙(--;)。15。 アリシア : じゃあ《女神の祝福》で達成値に+4します。 GM : (コロコロ)…無理。 アリシア : 「さあ、やるが良い。龍族の勇者よ。」 レトロアポロ : 「うむ。」(コロコロ)…43点。 GM : まだ元気、まだ元気。 レトロアポロの凄まじい一撃すら、メディウスの進行を止める事はできない。 と、急に空から何かが近づいてきた。どうやら輸送船のようだ。 ラルス : 「では皆さん、ごきげんよう。」 富嶽製っぽい戦艦に乗り込みます。で、ブリッジで艦長服を着て「いやー、なかなか着心地が宜しい…では諸君、行きましょうか。主砲発射準備!」(コロコロ)…16。 GM : (コロコロ)…当たったな。 ラルス : (コロコロ)…えーっと、44点。 GM : まーだ生きてるよ(にやり)。 ラルスの駆る戦艦から、波動砲の一撃がメディウスに打ち込まれる…しかし、それでもメディウスを倒すには至らない。 草薙 : では《ラファエル》使用でダメージを《根源》に。《夜明けの一撃》!(コロコロ)…18。 アリシア : それに《女神の祝福》。+10しよう。 GM : (コロコロ)…避けられないな。差分値は15。 草薙 : (コロコロ)…45点! GM : まだ生きてるよ。 草薙の一撃を受けて尚、メディウスはその2本の足で立っている。 目の前のゴミを振り払うかのように、その巨大な爪が草薙とレトロアポロに襲い掛かる! GM : 前衛2人に攻撃!(コロコロ)…33! ラルス : 大いなる力で-9! 草薙 : (コロコロ)…フレアを使って丁度避ける! レトロアポロ : (コロコロ)…ああ、避けた避けた。 アリシア : じゃあたまには魔剣使うか。《古のもの》《魔剣召還》《左手の魔剣》で攻撃(コロコロ)…K使って22! GM : (コロコロ)22?…そんなもんは避けられない(苦笑)。 アリシア : (コロコロ)…27点の《魔術》! GM : まだ生きてるよん。じゃあまた前衛2人に攻撃(コロコロ)…35! ラルス : 一応、《大いなる力》で-2! わー、フレア空っぽだ(笑)。 草薙 : (コロコロ)…18か。 レトロアポロ : (コロコロ)…あー、16か。 アリシア : じゃあフレアの10を使ってください。《女神の祝福》でプラスできるんで。 草薙 : では10を使って28! アリシア : 草薙に《女神の祝福》で+8、アポロに《女神の祝福》+6!これで俺もすっからかん。「まったく…世話のかかる者どもじゃ!」 レトロアポロ : ありがたやありがたや…じゃあ差分値いくか。マイナーで《勇者の証》、《強龍の咆哮》(コロコロ)…17。フレアも追加ー。 アリシア : それに《女神の祝福》で+1。 GM : (コロコロ)…差分値は27。 レトロアポロ : (コロコロ)…74です。 GM : うん、これで覚醒した。 ラルス : 俺か。では《特殊通信機》使用で次のメジャーに+2だ。「ネフィリム支社、ネフィリム支社。こちらタイコンネロガ、タイコンネロガ。主砲の誘導を求める。どうぞ。」「こちら支社OK。了解した。これよりレーザー誘導を開始する。」「さて…私としては我が社に損害を与えた事も重大ですが、我が社の大事な社員を殺し、キリンさんを泣かせた事…万死に値する。主砲全砲門、発射!てー!」(コロコロ)…ファンブル!?(一同爆笑) 《多目的ゴーグル》使って振りなおします!(コロコロ)28! GM : (コロコロ)・・・無理ー(苦笑)。 ラルス : (コロコロ)…37点! ラルスの戦艦から発射された主砲が、メディウスを貫通した。そして土煙と咆哮と共に、巨大な機械龍は地に倒れ付した。 こうして…オリジンの平和は守られた。 エンディング・フェイズ 幕間。 アリシア : あ、GM。アエンディングの前にアイテム入手判定で《ヴィンラント・ワイン》を入手して、レトロアポロに渡す。「イルルヤンカシュに持っていってやれ。」 レトロアポロ : 「ほう、これは…」 アリシア : 「この街の特産品だ。何れまた酒を飲もうと、伝えてくれ。」 PC1 草薙信司 メディウスは倒した。だがキリンの言った通り、それと同時に『命の泉』もその力を失ってしまった。 「草薙さん、本当にありがとうございました。この世界、数億の民に代わり御礼を申し上げます。」 「…俺は別に何もしてない。」 「いえ、あなたが来てくれたからこそヴィンラントは救われたのです。もう泉の力は無くなって、草薙さんを地球に返すことは出来なくなってしまいました…でも、この広いオリジンの何処かには地球に戻るすべがあるかもしれません。」 「…まあ、適当にやるさ。」 「旅の途中で疲れたら、いつでもヴィンラントに戻ってきてくださいね? ここはもう、あなたの家のようなものですから…」 キリンが笑う。その笑顔が、昔の彼女の笑顔と被る。死んでしまった、あいつと。 …調子が狂う。 「(そっぽをむいて)…ありがとよ。じゃあな。」 そう短く言うと、世界を救った少年はまた、旅立っていった。地球へ戻るすべを探して… PC2 “剣の魔王”アリシア アリシアは、天に昇る魂に、短く鎮魂の祈りを捧げた。魔王らしくも無い。 「まったく…わらわの断りも無く死におってからに。次に生まれてくる時には、わらわの許可無く死ぬではないわ。」 魂が1つ、また1つと天へ帰っていく。 ふと遠くから、バイクの騒音が近づいてきた。世界を救った少年が、新たな旅に出ようとしている。 アリシアはそれを見てほくそ笑み、少年の下へと近づいた。 「こんな所におったか、草薙。」 「なっ…お前!」 少年…草薙が驚く。面白い。 「さて、お前…元の世界に帰りたくはないか?」 「…まあ、帰れるもんなら帰りたいが。」 「ならば良い事を教えてやろう。実はだな、これから先ある場所で地球という所へのゲートが開くという情報があるのだが…乗ってみる気はないか?」 「……嘘じゃないだろうな?」 「嘘? わらわが嘘をつくというのか? この誇り高き魔王であるわらわが?」 面白そうに笑う、魔王。 「……分った。お前は微妙に胡散臭いが、嘘は言わなそうだな。」 暫しの沈黙の後、草薙は答えた。 「ふっ…ならば着いてくるが良い。暫くは旅を共にする事になるからな。」 無許可で、当然の如くバイクの後ろに乗る、魔王。 「…おい、そのゲートはいつごろ開くんだ?」 「そうだな…確か200年後くらいに開くとか…」 「おいっ!! 俺は今帰りたいんだよ!!」 「まあ、帰る手段はそれだけではない。さて…わらわの暇つぶしに付き合ってもらおうか、草薙?」 面白い、おもちゃを見つけた。ほくそ笑みながらアリシアは、この面白い地球人と行動を共にすることにした。 当然、草薙に拒否権は…なかった。 PC3 ラルス・ミラー ネフィリム支社代表、ジェイコフ・ペセルセンは帰ってきた優秀なビジネスマン、ラルス・ミラーに労いの言葉をかけた。 「よくやってくれた。」 「いえ、社長。私などまだまだ…しかし支社長殿の行った事は明らかに犯罪行為です。その点が少々残念でした。」 あくまでも低姿勢。彼はいつでもそうだ…その営業スマイルの裏側に素顔を隠して。 だが、それで良い。交渉事というのは、素顔を見られてしまっては意味が無い。その点彼は確かに『優秀』だ。 「まあ、彼にはよく言っておくよ。これからも君には複雑な任務を遂行してもらう事もあるだろう。時にはそれが、社の利益と対立するように感じられるかもしれない…だが、それは最終的に世界のためなのだ。覚えておいてくれたまえ。」 「世界…我々の世界のため、ですね。」 「そういう事だ…次も頑張ってくれ。」 ジェイコフはそう言うと、この『優秀』な男に少しの休みを与えた。彼にはまだ動いてもらわなくてはならないのだ。 PC4 レトロアポロ レトロアポロの報告を聞いたイルルヤンカシュは、上機嫌だった。 「良くぞ戻った勇者レトロアポロよ!真、わらわの部下に相応しい武勲ぞ!」 「いえいえ、私などまだまだ…」 「いかにダスクフレアと言えど、我ら龍族の前には手も足も出ぬことが天下に知れ渡ったであろう。では、次の世界制服作戦まで休め…何か望みはあるか?」 休暇が欲しい。 そう言いかけたが、それを少しばかりの理性で押さえつけて言う。 「…私にはこの武勲だけで十分でございます。」 「ふっ。言うではないか…」 イルルヤンカシュはさらに上機嫌になった。 「…そういえばアリシア殿から預かりものが。」 ワインを差し出す。 「ほう…“剣の魔王”アリシアからか。中々奴も気が利くではないか…どうじゃ、レトロアポロ。一杯。」 …それ、思いっきり名前に「スピリット」って書いてあるんだが。 そう言いかける言葉を飲み込み、龍族の勇者は仰せのままにと頭をたれた。 異界戦記カオスフレア 聖戦士降臨 完 |